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【ペーストペーパーの作り方】カリグラフィーの背景にも使え、身近な材料で簡単に作れる装飾紙の作り方を大公開!

ペーストペーパーの作り方アイキャッチ画像

前回の記事でペーストペーパーの魅力をお伝えしましたが今回はいよいよ作り方です!

ペーストペーパーとは何かを知りたい方は前回のこちらの記事をご覧くださいね。

ペーストペーパーサンプル画像

少し用意するものが多いので、作業台を広めにとってご準備ください。
4人掛けのダイニングテーブルくらいを使えると楽です。

それでは早速いってみましょう!

用意するもの

糊(ペースト)

フエキ糊

フエキ糊:チューブタイプで100g以上あるとよいです。

紙(ペーパー)

マルマンの図案スケッチブック、NTラシャ、または画用紙など

B4くらいの大きさがあるとよいです。

絵の具

ガッシュまたはアクリル絵の具、アクリルガッシュ

模様をつける道具

ペーストペーパーの模様を描く道具

刷毛、櫛、ローラー、スタンプ、フォーク、へら、梱包用のプチプチなど身の回りにあるもの

ボンドへらや陶芸用品の櫛

いらなくなったクレジットカードなどを切って櫛型にしても。

指で模様を作るときに毒性のある色を使う場合は手袋をしましょう。
毒性のある色は有毒性を示すマークが付いています。
カドミウム系の色、バーミリオン、コバルト系のものなどがあります。

ペースト用の容器・スプーン

ジャムの空き瓶とスプーン

糊と水を混ぜ量も増えるのでジャムの空き瓶などが向いています。
蓋があるので保存しやすいです。

スプーンは混ぜるのに使います。

はかり・計量カップ

電子はかりと計量カップ

ペーストを作るのに使います。慣れてきたら感覚でできます。

使用する色数分の入れ物

ペーストペーパーの道具

丸皿、瓶、プラスチックの容器など

絵の具のパレットでは仕切りが低すぎて混ざってしまうので、一色ずつ分けた方がよいです。

使用する色数分の筆か刷毛

ペーストに色を混ぜ、紙に置くだけなので安いもので十分です。

ホームセンターの塗装コーナーで見つかります。

模様をつける刷毛とは区別します。

スポンジ

紙を湿らすのに使うのでソフトなものがよいです

スポンジを浸せる大きさの水入れ

スポンジが入ればOK。

スポイト

糊に水を足すときに使います。なくてもOK。

霧吹き

乾燥してきた場合に吹きかけます。

ぼろ布

余分なペーストを拭き取ります。

新聞紙

出来上がった紙を乾かすため、床にたくさん広げておきます。
道具を置いておく場所にも広げます。

ビニール製のテーブルクロスなど

ビニールテーブルクロス

机の汚れ防止に。

ゴム手袋

有毒性の絵の具を使うときは特に必要。

雑巾や道具を洗っていると手がガサガサになります。
気になる方はフィットするタイプの手袋をした方がよいです。

ペーストペーパー作りの道具

ペーストペーパーの作り方

準備ができたらいよいよ作っていきます。

色々なデザインがありますが、ここでは単色で櫛目模様の作り方を紹介します。

① ペーストを作る

ペースト用の容器にフエキ糊を50g入れ、20㎖の水を数回に分けて加え、都度よく混ぜてなめらかにします。
スプーンですくったとき、ペーストがゆっくりと落ちるくらいが目安です。

② カラーペーストを作る

ペーストに絵の具を混ぜる

丸皿に適量のペースト(ここでは①の1/3くらい)と絵の具を出しよく混ぜます。
絵の具は少しだけ出し、様子を見て好きな濃さまで上げてください。

③ 紙を湿らす

スポンジを水に浸して紙全体にまんべんなく塗ります。

今回の紙はNTラシャの八つ切りサイズ(B4判より少し大きめ)を使いました。

すぐに乾いてくるようだと水が足りてなく、水たまりができるようだと水が多すぎます。
力が強かったりあまり何度も擦っていると紙がボロボロになるので優しくサッと塗ってください。

④ 紙にカラーペーストをのせる

カラーペーストを紙に乗せているところ

②で作ったカラーペーストを紙の上に置いていきます。適当な感じでどんどん塗って大丈夫です。

⑤ カラーペーストをのばす

なめらかに仕上げるために毛が細く穂先のそろった刷毛を使いペーストをのばしていきます。
上から左右に刷毛を往復させてだんだんと下に下がっていきます。

ムラがあれば逆に下から上に移動したり、塗る方向を90度変えたりしてムラがなくなるまで繰り返します。

乾燥してきたら霧吹きで水をかけてください。

⑥ 模様を作る

好きな道具で模様を作ります。模様が分かりやすいように陶芸用のラバー櫛を使いました。

色々な方向から線を入れていますが、紙の外から櫛を入れ始め、紙の外まで引き切るのがきれいに模様を入れるコツです。

次は違う櫛目のものに持ち替えて最初の模様の上に一気に模様を入れます。
途中で迷うと線がきれいに出ないので入れる位置をよくイメージしてから入れます。

出来上がり

出来上がりました。

⑦ ペーストペーパーを乾かす

ペーストペーパーを作業台から剥がすところ

出来上がったら紙の下の方の端をつまんで手前からゆっくりと持ち上げます。
(薄いヘラがあるとめくりやすいです。私は油彩画などに使うペインティングナイフを使っています。)

両手を下に入れて完全にはがし、床に敷いた新聞紙の上に乗せ乾かします。

数時間で乾きますが、ペーストが分厚くなっているところは時間がかかります。

乾くと周囲が新聞紙とくっついていたりするので注意深く剥がしてください。

乾いたペーストペーパー

⑧ ペーストペーパーを平らにして完成

うねりがあるペーストペーパーはきれいな紙に挟み、重たい本などで重しをして一晩置き、平らになったら完成です!

紙によってはこの作業がいらないものもあります。

⑨ 作業台をきれいにする

作業台をぼろ布で拭く

一枚作るごとに少し湿らせたぼろ布で作業台を拭いてきれいにします。

⑩ 片付けの注意点

余ったペーストは密閉して2,3日で使い切りましょう。

破棄する場合は流さず、新聞紙などに取って燃えるゴミとして捨てます。

筆や刷毛にペーストが残っていると固まってしまうので根本までよく洗います。

出来上がったペーストペーパーを使ってみる

ブックカバーにしたペーストペーパー

B6判の単行本のブックカバーにしてみました。
八つ切りサイズの紙を使用したので、本屋さんでカバーをお願いした時と同じ方法でカバーできます。

ペーストペーパー作品はこちらのサイトで購入することもできます。
MOJI&KAMI

おまけ

二色以上使う場合、色の境の処理に戸惑うかもしれません。

カラーペーストは絵を描くときとは違い混ざりにくいので、多少刷毛で隣の色を引きずっても簡単には混ざりません。ぼかすように軽く刷毛をかけるとよいでしょう。

もちろん混ざった色を出したい場合は思いっきり最初の色に乗せて刷毛をかけます。
慣れてくると、混色を計算して色を組み立てていくのも楽しくなります。