ヨロシク!
20年ほど前にカリグラフィーと出会い、作品作りのテクニックの一つとしてペーストペーパーを知ったことをきっかけにペーストペーパーに魅了され、ペーストペーパー自体の作品も作るようになりました。
カリグラフィーという「文字」からペーストペーパーという「紙」へ、また「文字」も「紙」も全部ということで、「moji to kami」⇒「文字と紙」というサイト名になっています。
ここからは、私のことをもっと詳しくお伝えします。
カリグラフィーを始めたきっかけから現在まで
カリグラフィーを始めたきっかけ
カリグラフィーを始めたのは2001年ごろ、たまたま本屋で小田原真喜子先生の本と出会ったのがきっかけです。
中学生で英語を習い始めたときから、筆記体やアルファベットのフォントに魅力を感じていて、アルファベットにも習字があるのかと迷わず本を買いました。
そのころ働いていたオフィスではタバコの煙がもうもうとしていて、クーラーは効きすぎ、深夜までの残業などがあり、徐々に自律神経を乱し心身ともに調子が悪くなってしまいました。
それで仕事に未練もなかったので思い切って辞めてしまいました。
次の仕事を始めるまで、失業手当をもらいながらの半年間はカリグラフィー通信講座を受け、半年間で行けるところまで行くというつもりで朝から晩までカリグラフィーをしていた記憶があります。
新たな仕事をしながら通信講座を続け、ウェディングカリグラファー養成講座を新幹線に乗って大阪まで何回か受けに行ったりして勉強し、友人から結婚式のウェルカムボードなどをお願いされるようになりました。
空白の7年間
2007年に長女が生まれたとき、絵の具を使ったり道具の多いカリグラフィーはちょっと無理だなと思い、少ししかできないストレスを感じるくらいなら見えないようにしまってしまえ!と道具を全て段ボール箱につめて押し入れに入れてしまいました。今思うとバカです。
オバカ!
もし過去の自分に会いに行けたら「それはやめてー!」と言いたいですが後悔先に立たずですね。
子育ては忙しいし、それなりに楽しかったので当時は特に気になりませんでした。
病気との闘い
次女が生まれ、長女が幼稚園に入ったころにひいた風邪がだんだんひどくなって副鼻腔炎と上咽頭炎を繰り返すようになり、慢性化してしまって耳鼻咽喉科との長い付き合いが始まりました。自律神経失調症とも相互作用し、負のスパイラルに陥ってしまいました。
一年中風邪をひいている状態がベースで、2、3か月に一度はひどくなり地獄の苦しみになります。症状が落ち着くまで何週間かかかるので、ましな期間は少ししかありません。見た目は普通でも、鼻とのどがやられているので喋るのも辛く、体もだるいので近くのスーパーに買い物に行くだけで精一杯だったりします。子供の習い事のある日は買い物は行かないという予定にしないと体が持ちませんでした。
抗生剤を一年中飲み、食事、サプリなどに気を使っても一向に良くならず、ネットや図書館で調べても決定的に治る方法がなく、このまま弱って死んでしまうのではないかと不安になったり絶望したりと精神的にもきつい日々でした。
カリグラフィー再開
次女が幼稚園に入って少し自分の時間ができましたが、病気で仕事もできないことだしカリグラフィーでもしようかな…ということで押し入れの段ボールを開けたのが再開のきっかけです。約7年ぶりでした。
再開したら以前より楽しくて本気になってしまい、次女が小学校に入るまでの3年間で何か成果を出せたら仕事をしないでカリグラフィーを続けさせてほしいと旦那に話し、体調の良い時はカリグラフィーに打ち込んでいました。好きなことをしていれば調子も良くなるのではという淡い期待もありました。
ちょうどそのころ二年連続で海外の先生のワークショップを受ける機会に恵まれ、それぞれ二日間ではあったものの私にとっては何年か分の勉強になり刺激になりました。
次女が幼稚園の年長の時、腕試しとモチベーション維持にと参加したAJCクリエイターズコンテスト2016ではまさかの金賞を頂いてしまいました。そういうわけで今もカリグラフィーを続けさせてもらっています。
その後は勉強を続けながら、コンペに参加したり、友人のウェルカムボード制作、知り合いのデザイナーさんからのロゴデザインの下請けをやったりと、マイペースに活動していました。
健康を取り戻して…
暫くして、受けたかった治療が受けられる耳鼻咽喉科が近くに開院し、劇的に症状が良くなったこと、自律神経専門の整体院で良いところがみつかり病気に対する自分の意識も変えられたことなど、良いことが重なり病気を克服することができました。
最初の風邪から8年かかっていました。
そして少しずつ書き溜めた作品でいつかは個展を開いてみたいという夢を2020年に叶えることができました。
メデタシメデタシ!
病気を治す、好きなカリグラフィーを続ける、夢を叶える等々、色々な事がたくさんの人たちに助けられてきたので、これからは私もカリグラフィーを頑張っている人の役に立てればという思いでブログを始めました。
カリグラフィーは自分の希望の条件に合う教室へ行ける人って少ないと思います。でも教室へ通っていても、通っていなくても結局自分がどう勉強するか、練習するかだと思うので、ほぼ独学の私がお役に立てることってあるのではないかなと思っています。
どんな学問もそうだと思いますが一生勉強だと思うので、私も読者の皆さんと一緒にこのブログで成長できたらと思っています。
「文字と紙」についてもっと深く知る「アートピア」についてはこちらをご覧ください。
略歴
武 友美 Yumi TAKE
カリグラファー・ペーストペーパー作家
1977年 兵庫県生まれ 名古屋育ち 愛知県豊田市在住
1982年 書道家の野澤芳穂先生のもとで書道を始める。
1987年より数年、染物作家の河村展ちよ先生の美術教室に通う。
1992年 高校より画家の春田光一先生に師事。
1996年 書道にて雅号「芳蘭」(ほうらん)を頂く。
1999年 名城大学理工学部一部建築学科卒業
某大手ハウスメーカー勤務時代に通信教育でカリグラフィーを始める。
育児のため7年間の空白期間を経て本格的に勉強を再開。単発のワークショップに参加しながらほぼ独学の毎日を送っている。
受賞歴・活動歴
2023年 個展「文字と紙Ⅲ」開催
2022年 個展「文字と紙Ⅱ」開催
2021年 新サイトにてブログ開始
2020年 初の個展「文字と紙」開催
2019年 第57回豊田市民美術展 入選
2017年 AJCクリエイターズコンテスト2017 入選
第31回パリ国際サロン入選
第55回豊田市民美術展 入選
2016年 AJCクリエイターズコンテスト2016
金賞(文部科学大臣賞)受賞
第54回豊田市民美術展 優秀賞
1998年 書法研究倶楽部連盟にて師範へ昇段
1997年 平成9年度昭和区民美術展
教育委員会賞(書の部)
1996年 第46回中日書道展 二科 奨励賞 など
モットオシエテ!
はいはい。
うお座 B型
家族:夫、娘二人
手先が器用、几帳面、きれい好き。デジタル系は苦手。自由と自然を愛する人。
鳥が好きなのでバードウォッチングしています。動物が好きなのでアニマルプラネットみたいな動物をずっと追いかけてる番組はじーっと見てしまいます。
このサイトのイラストは手描きしてます。
好きな食べ物:たけのこご飯、味噌煮込みうどん(名古屋人だからね)、マッサマンカレー、黒糖かりんとう、軽羹まんじゅう、ナッツの入ったもの、スパイシーなもの、お酒は飲めるけど普段は飲みません。
好きなアーティスト
絵画系:林明子、ヨシタケシンスケ、ゴッホ、ワルター・トリヤー、宮崎駿、ノーマン・ロックウェル、春田光一、篠田桃紅、伊藤若冲、ビアトリクス・ポター、ウィリアム・モリス、ジョン・スティーブンス など
音楽系:藤井風、マイケルジャクソン、クイーン、プラシド・ドミンゴ、エラ・フィッツジェラルド、キャロル・キング、ハリー・コニック・ジュニア、アンドリュー・ロイド・ウェバー、ウルフルズ、中島みゆき、風味堂、60年台ごろの洋楽、最近は昭和歌謡もいい(歳ですかね笑)など
座右の銘:”It is never too late to become what you might have been.” George Eliot
「なりたかった自分になるのに、遅すぎるということはない」 ジョージ・エリオット
お問い合わせ
お問い合わせはこちらのアドレスにご連絡ください。
e-mail : info■■mojitokami.com (■■を@に置き換えてください。)
カリグラフィーとペーストペーパーに興味をお持ちになったらぜひこちらの記事をご覧くださいね。
follow me
こんにちは。「あなたの心を自由にするサプリメントアートカリグラファー」の武 ユミです。
「名もなきアートピア」のアトリエでカリグラフィーやペーストペーパーでサプリメントアートを制作しています。
こちらはオカメインコの「スマイリー」 頼れる相棒です。