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【筆記体って書けますか?】書ける人が少なくなった今、書けるメリットとは

羽のついたペンで書いた文字

パソコンなどの普及で文字を書く機会も減っているので、筆記体が絶滅危惧種のような状態になっているのは仕方のないことなのでしょうか。

文字を書く身としては本当に悲しいことですが、最近モダンカリグラフィーと言ってカッパープレート体を自由に崩した文字が流行ったりしている状況を見ると筆記体に対する憧れみたいなものは多くの人が持っているのではないかと期待を持てたりします。

私がアルファベットの美しさに憧れたのは中学校で筆記体を習ったときでした。映画「若草物語」の中で主人公が浸けペンで書く筆記体に目も心も奪われ、インクとペンを買って真似して書いたりしていました。

流れるようにスラスラと書け、優雅で高級感を感じさせるその姿に子供ながらに異国情緒を感じたり、異文化への憧れや異なる時代への興味を持ったりしていたのでした。

パソコンやスマホで文字を書き(打ち)、ネットですぐに外国の情報が入る状況の若い人たちはこんな感情を持つことはあるのでしょうか。もしないとしたらなんだか寂しいと思うのは私がもう歳だからなのでしょうか。
なんだか湿った感じになってしまいましたが、筆記体は絶滅させたくない!ということで記事を書いてみました。筆記体を知らない世代の人に読んでほしいな~

筆記体とは

アルファベット一文字一文字分けて書く「ブロック体」に対し、繋げて書くのが「筆記体」です。日本語の楷書体に対する行書体に当たります。

筆記体はアメリカでは“Cursive Writing”、イギリスでは“Joint-up Writing”、オーストラリアでは“Running Writing”と呼ばれているそうです。

元々は17世紀~18世紀にイギリスで発達したカッパープレート体から始まっています。

カッパープレート体は、銅板(copper-plate)に鏡文字で掘ってそこにインクを詰めて刷るという印刷から始まった書体のためカッパープレート体という名が付いています。

イタリック体の美しさはそのままに、さらに早く書けるように発明された書体で、当時急速に発達していた商業や貿易の場で速さが求められたからだとも言われています。

ただ現代においてはほとんどの方がブロック体を独自に崩している字を書いていて、読めないことが多いです。本場でも筆記体は廃れているようです。

筆記体が英語の授業で必修ではない!!

「筆記体が書けない人がいる」というのを知ったときはショックでした。

私は中学校で筆記体を習いましたし、試験の時など早く書けるので当たり前のように使っていたからです。
また、その美しさに惚れ込んで英語そのもののマスターよりもいかに字をきれいに書くかの方に力を入れているくらいでした。そのため今も英語を書くくせに話せません…(汗)

ではいつから筆記体を書けない人が出てきたのかというと、平成14(2002)年に中学校の学習指導要領の改訂で英語の筆記体の指導は必修ではなくなったため, ほとんどの中学校で筆記体の指導をしなくなったということですから、平成生まれの人が筆記体を書けないことが多いということになります 。

逆に昭和生まれの人は書けるということですね。

黒板に書かれた筆記体

パソコンやスマホなどの発達で手書き離れが進んでいる現在において、筆記体はもう必要ないという議論もありますが、それではちょっと寂しい気がします。

筆記体で書かれたロゴや看板もありますし、海外でおしゃれなレストランに入ればメニューがすべて筆記体ということだってあります。

印鑑のない海外においては他人に真似されにくい筆記体のサインが重要となったりします。

ハイソな世界では招待状やグリーティングカード、手紙のやり取りでも優雅で高級感のある筆記体は好んで使われます。ですから教養としてやはり筆記体は身に着けた方が良いと私は思うのです。

筆記体を書けるメリット

万年筆で書いた封筒の宛名
  1. カッコいい
    まず書けると見た目がカッコいいですね。そして読めるのもカッコいいです。
    昔の文献を読んだりすることもできます。
    ハイソな世界と関わる場合は知っていて損はないということ。
    素敵な万年筆を使いこなせる。
  2. 早く書ける
    いちいち紙からペンを上げる必要がないので早く書け、疲れにくく、勉強や試験に有利。
  3. サインになる
    デザイン化して他人に真似されないようなサインにできる。

筆記体のデメリット

  1. 使う機会が少ない
    手書き自体が減っている世の中なので、使う機会は少ないです。
  2. ネイティブでも読めないことがある
    海外でも筆記体を指導するかどうかという議論があるくらいなので、ネイティブでも書けない、読めない人は多いです。

筆記体の練習におすすめな本とサイト

『英語の名文をなぞる 〈筆記体〉基本練習帳』

カリグラファー 三瓶 望美さんの著書です。

英語の名言名句が300文、なぞって練習できます。
カリグラフィーのネタにも使いまわしができて一石二鳥なのではないでしょうか。

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『ちびむすドリル 筆記体 練習プリント』

『ちびむすドリル』は幼児から中学生まで使える教材が豊富です。
筆記体の練習をしたい方は『ちびむすドリル英語』をご覧ください。

練習プリントや罫線ノートが無料でダウンロードできます。

ちびむすドリル 筆記体 練習プリント

まとめ

筆記体を書けるほうが良いとは一概に言えないですが、メリットもあるので書けるといいかもしれませんね。こんなに美しい文字があるのに書けないでいるのはもったいないと思います。カリグラフィーをする人ならぜひ挑戦してみましょう!

最後までお読みいただきありがとうございました。

4件のコメント

昭和60年生まれですが、すでに中学では扱っていなかったので、今独学で練習中です。周りにも私の世代で筆記体を習った人はいないです。

昭和60年生まれでも習っていないのですね!筆記体を教えない学校が増えてきた過渡期なのかもしれないです。
同世代に書ける人がいないと書けたらかっこいいですね!頑張ってください!

ワイは2008年生まれだけど、小3の頃に英語塾で筆記体習ってるからかける。
中学生になった今でも、ブロック体で書いてたら腱鞘炎になるから筆記体使ってる。
でもテストでは筆記体禁止だと先生に言われたから、渋々ブロック体で書いてる。

コメントありがとうございます。
筆記体がテストでは禁止なんてお辛いですね。
小学校3年生から筆記体が書けるとはすごいです!

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