カリグラフィーをやっていて必ずと言っていいほどつまずくポイントです。
「カリグラフィーで何を書くか問題!」
そうそれそれ!と思った方、ある程度まで進んできた方ではないでしょうか。
カリグラフィーの上達過程を辿ってみると...
26文字を一通り書いてペンの扱いに慣れた
↓
“Thank You” “Happy Birthday”などの短い言葉が書けた
↓
教材に例文として載っている長い文章が書けた
↓
その文章で作品が作れた
↓
自分の気に入った言葉で作品を作ってみたい(それそれ!と思った方はこの段階)
教材の例文にあるような英語のことわざとか古そうな詩とか、聖書の言葉とかじゃなくて
なにかもっと自分好みの言葉とか文章ないかな~ と考えるようになる。
・
・
・
・
・
・
・
あれ?ネタが探せない!( ゚Д゚)
この気持ちよく分かります。私も通ってきた道ですから(*^_^*)
そしてこの道に立ちはだかる壁はなかなか手ごわいのです・・・
そもそも英語が苦手!
そもそも素敵な言葉の知識を持ち合わせていない!
著作権の問題
ヒエーッ! オソロシイ!
それぞれの解決法を説明していきます。
壁 その1 「そもそも英語が苦手」
(英語が得意な方は読み飛ばしてください。)
はい。私がそうです。読むことは辞書を引きつつなんとかな程度。アルファベットで書くからと言って英語で書かれた原書から探そうとするのはハードルが高すぎますよね。
解決策としては...
- 心に響く名言や詩などを集めて日本語・英語の両方が書かれた本やサイトがあるので、そういったところから日本語でまず読んでみます。詳しくは次の「壁その2」でお話しします。
- 英語が苦手ならいっそ日本語(ローマ字)で書いてしまうという手もあります。
百人一首や俳句などの短いものでもローマ字にすると文字数が増えます。
母音のアルファベットが特に増えますがデザイン的に工夫すると面白いものができることがあります。
百人一首や俳句は私たち日本人でしか感覚的に分からない部分があると思うんですよね。
そういった日本独自のものをアルファベットで表現するのですからそこには必ず日本人にしか出せないオリジナリティが生まれると思います。
ですから堂々とローマ字表記で書いていっていいと思いますよ。
お父さん、お母さんのための競技かるた入門
百人一首の英訳が載っているサイトを紹介しています。
- 日本語を訳してみる。
(だから英語が苦手って言ってるじゃん!という声が聴こえてきそうですが…)
日本にも素敵な言葉はありますよね。それを見つけて訳せばいいのですが、英語が苦手だからと言って諦めるのは早いです。
翻訳ソフトを使うとある程度は一瞬で翻訳できます。でもおかしな文章になってることが多いので多少自分の知識で補う必要はあります。
それでもわからないときは英語の質問ができるサイトに質問してみるのも手です。
原文が日本語で英訳されている本などは翻訳者の著作権がある場合があるので注意してください。(著作権については壁その3にて)
- 英語ができる人に訳してもらう。
この場合は著作権フリーにしてもらわないといけないですが。
壁 その2 「そもそも素敵な言葉の知識を持ち合わせていない!」
そんなこと全然気にする必要ありません。
私だってカリグラフィーを始めるまではほとんど知らなかったんですから。
子供のころは国語の授業が嫌いで詩などはちんぷんかんぷん、文学作品もあまり読んでこなかったのでかなり偏った脳細胞だと思います。
でも今は「もっと国語を勉強していればなぁ、もっと本を読んでいればなぁ」と後悔して子供には「本を読みなさーい」と言う多くの大人と同じです。
解決策としては...
- 「壁その1」でも触れましたが、心に響く名言や詩などを集めた本やサイトで探してみる。日本語・英語の両方が書かれているものが楽ですが、日本語だけでもその文句で検索すれば元の言語が探せたりします。
「あーなんか名前だけは何か聞いたことあるー」
と思うような偉人の名前がたくさん出てきます。
そして私って全然知らないんだなぁ(-_-;)と落ち込んだりしてしまうんですが、いいんです!
いつやり始めようと遅すぎることはない!偉人の名言、美しい詩を自分にどんどん取り入れていきましょう!
作者のことも調べ、その言葉の背景も知るとより言葉に対する理解が深まり作品作りに生かせるでしょう。
The ENGLISH CLUB
ブログの中におすすめ英語名言があります。
名言+Quotes
名言集です。英語の名言もあります。
癒しツアー
英語の名言・格言集です。
- インスタグラムやピンタレストなどにあがっている名言やカリグラフィー作品を参考にしてみる。
カリグラフィーの作品になっているものから良いなと思う言葉を保存しておくといつでも見返せますし、作品作りの参考にもなって一石二鳥ですね。
壁 その3 著作権の問題
書きたい言葉が見つかったとしてもこれを絶対にクリアしないといけません。
文章や詩など、著作物には著作権というものが発生しています。
copyright(コピーライト)とも言います。©️のマークなどよく目にするのではないでしょうか。
著作物は書いた人のものだから勝手に使ってはいけないよ。ということです。
ただ基本的には死後70年が過ぎていれば著作権が切れて(パブリックドメイン)著作権フリーで自由に使えるようになります。
著作権保護期間内であっても権利者の了解を得れば使用できます。また著作権を放棄しているものは自由に使えます。
という、簡単に書くとこのような決まりごとがあるのですが、名言などは著作物といえるのかどうかの線引きが難しかったり、死後70年過ぎていても著作隣接権が発生していたりする場合があったりして、すごく難しいのです。
カリグラフィーの作品にして自分で楽しむだけなら何を書いてもいいのですが、それを広く世間に発表(公表)すると著作権の侵害になります。SNSとかに載せたらダメということですね。
また、友人などに贈り物としてあげることも念のため避けた方がいいでしょう。万が一その方が公表したり、転売したりすると困るからです。
このようにもし気に入った文章なり詩なりを見つけた場合、著作権フリーかを確認する必要があります。
一番確実なのは自分で詩を書いたり、歌を詠んで自分が著作者になってしまうことですがなかなか難しいですね。
もうお気づきだと思いますが、カリグラフィーの教本などでことわざや古い詩や聖書の言葉などが多いのはそのためです。
私は恥ずかしながらこのことを知らずに大失敗をしてしまったことがあります。ある大好きな人の詩を著作権があるのを知らずにたくさん書き溜めていたのです。
何がきっかけかは忘れてしまいましたが途中で気付いて慌てて著作権のことを調べて血の気が失せました。書いた作品は全てお蔵入りです。
時間を無駄にしたなーとしばらくは悔やんでいましたが、今気づいて良かったんだと思い直すことにしました。作品作りの練習にもなったのですから。
そのとき勘違いしていたことが一つあります。
それは引用して作品にした場合、その作者の名前を必ず書いておく。という必須のルールがカリグラフィーの何かの本に書いてあったので、書きさえすればいいのね、と理解していたんですね。そこに著作権のことは書いてなかったんです(◞‸◟)
こういうところが独学のデメリットの一つですね。
先生についていればすぐに分かったことでしょう。
ですから自分でいつも疑問を持って調べるということは本当に大事だと痛感した経験となりました。
今となってはこうやってブログのネタになってるのでいい思い出です(笑)
独学のことについてはこちらの記事で書いています。良かったら参考にしてみてください。
話が逸れてしまいましたが、著作権のことは専門のサイトを見てもらった方が確実なので、ご自分で検索して勉強してみてくださいね。
最近は小学校でも著作権を学んでいるらしく、小5の我が娘も知っていて、ネットで調べ学習をして引用する場合は『出典:』ときちんと書いてあったりするので驚きます。時代は変わりましたね〜
まとめ
このように3つの壁を乗り越えないといけないわけですが、諦めずにぜひ乗り越えてほしいと思います。なぜって壁を乗り越えるということは必ず成長が伴うからです。
英語が苦手でもちょっとずつ英語の知識が増えていく。
素敵な言葉を探しているうちに心が洗われたり、勇気をもらえたりする。
偉人、大作家との出会いがあり興味を持つうちに新たな世界が開けたり、知識が増えている自分に気付く。
著作権の知識を得たことで、書いちゃダメなことを書いてるブログに気付けたりと、一つと言わず二つも三つも賢くなったな~と自分の成長を感じることができるのです。
なんかワクワクしませんか?
私は素敵な言葉を見つけて感動し、それを消化してから自分の中で再構築して作品として具現化した時に達成感とともに成長を感じ、「あーカリグラフィーってこういうところが楽しいんだよな~」としみじみ感じます。
ちょっとでも成長したら自分を遠慮なく褒めてあげましょう!自己肯定感上がりますよ!
私もやっと最近それがいいことに気付き実践しています。
今回も最後までお読みいただきありがとうございました。
著作権、、、まったく考えてもいませんでした。
英文学にまったく興味がないので、先生の課題でなにか好きな言葉で、と言われるたびに悩んでいたのです。
格言もピンとこなくて、、、
一番、馴染みもあり意味がわかっているのが歌詞なのですが、ビートルズもダメですね。困りました。
やはりある程度意味もわからないと気持ちも乗らないので。いい機会なので英文の詩の本を購入して読んでみようと思います。
お役に立ててよかったです。
ビートルズいいですね!
教室で提出するものとか練習には気にせず使って練習のテンションを上げるといいかもしれませんね。