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【紙の耳を作る方法】紙の端を自然なギザギザにしてカリグラフィー作品に生かす

カリグラフィーをやっていると紙をカットする場面がたくさんありますよね。

求める大きさにするために切ることがほとんどかと思いますが、その切り口まで作品の一部にしたいという場面も出てきます。

そのような時、カッターでスパッと切ったのではちょっと味気ないと感じるのではないでしょうか?

そこで今回は「紙の耳」を作って風合いを出す切り方を紹介します。

スマイリー

ボクガ カジッテモ イイヨ!

ユミ

あ、それはちょっと遠慮しておきます。

「紙の耳」とは

まず「紙の耳」という言葉ですが、手漉き和紙などに見られる紙の端のひらひらした部分です。
高級な水彩紙でも見たことがあるかもしれません。
いかにも手漉きだなという感じがする部分です。(最近では機械漉きでも耳が作れるようですが)耳のない紙は製造過程で切り落とされて規格のサイズになっています。

ちなみに英語では deckle edge デッケルエッジと言います。

カリグラフィーで使うちょっといい水彩紙などはかっこいい耳が付いていますが、どこかの辺を使うことはできても自分の作りたいサイズの周囲すべてに耳部分を使うことは不可能です。

手でちぎるといかにもちぎった感が出てしまいますし、結構大変な作業になってしまいます。
手軽に紙の耳を作る方法としては次の二つの方法があります。

紙の耳の作り方

その1 水切り

①切りたい部分に定規を当て、ボーンホルダーやヘラなどで線の跡をつけます。
カッターマットを使った方が良いです。

画像の紙はMBM木炭紙です。

②線の部分に筆で水を染み込ませます。

③厚みのある紙なので、折って山になった部分(②の裏側になります)にも筆の腹で水を含ませます。

④ゆっくりと左右に引っ張りながら裂いていきます。

こちらが初めからあった紙の耳
こちらが水切りで作った紙の耳

その2 ギザギザ定規を使う

紙の耳を作れる定規が売られています。

ギザギザの定規をあてて切ると真っ直ぐ且つちぎったようなギザギザになります。
こちらの商品には切りにくい紙の場合に使えるように水ペンが付いています。水切りの時の筆の代わりになります。

紙には耳以外にも体に関する名前がある!

紙には「耳」以外にも体に関する名前があります。

カリグラフィーは紙を扱うのでぜひ覚えておきましょう。

紙の目

紙の目とは繊維の流れる方向のことです。

製紙する際に機械の上を液状のパルプが流れていきますが、この流れる方向に繊維が向いて目ができます。

紙の目は見た目には分かりませんが、破いたとき真っ直ぐ破れれば紙の目に並行、ガタガタに破れるようであれば紙の目に垂直ということです。

破かずに確認する方法としては、紙を机の上に置き、机の端から垂らしてみます。
90度回転させて同じように垂らし、素直に垂れ下がった方の折れ目方向が紙の目になります。

紙の腰

麺類で使われる腰と同じように使います。
古紙の配合率が高いほど腰がなくなります。

紙の面

表面、裏面と言ったりするほかに、面付けという言葉もあり、印刷において一枚の用紙に何ページか分のデータを正しく配置することを指します。

このように紙は生き物ではありませんが体に関する名前が付いています。

しかし紙を作るにも水を多く使用したり、できあがった後も湿度に敏感であったりするので「紙は生き物」と言われたりします。

まとめ

今回は紙の耳の作り方を紹介しました。

紙の切り口を変えただけで作品の雰囲気も変わってくるので是非取り入れてみてください!

ユミ

最後までお読みいただきありがとうございました。

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